今月から、インファントマッサージ教室受講の8か月の赤ちゃん。いっぱい動き回って、ママはひとつひとつのマッサージをこなすのに一生懸命。「マッサージしてもいいですか?」のアイコンタクトは赤ちゃん先生の「いいですよ。」のサインを受け取る、インファントマッサージの大事なスタート。どんなに動き回っていても、ママのにこにこ顔にかわいいまなざしが返ってきます。
インファントマッサージの基本理念は「子供を尊重する」。「マッサージしてもいいですか?」の時間はとても大切にしています。
人間は、人の声を聞いていたり人の表情を見ていたりすると、和むように出来ています。家の中で親子2人だけで長い時間いれば、お母さんは独りぼっちな気持ちで心の弾みや自信をなくしてしまいがちです。産後約7人に1人の母親が産後うつになっている現代。原因のひとつはお母さんの周りに人がいないから。誰しも育児に疲れ、相談相手も近くにいなければ、気がめいってしまうでしょう。赤ちゃんはそんなママを見抜く力をすでに脳の中に持っていて、赤ちゃんも寂しい気持ちになるそうです。
お教室では、マッサージのストロークを丁寧にレクチャーしますが、その前後のお話の時間、ゆっくりとできる時間もとても大切にしています。どんなに短くても1時間半。お母さんが赤ちゃんとマッサージを覚え、赤ちゃん以外の人と会話をすることは、孤独な育児から抜け出せる子育ての人間環境のサポートにつながっていくと思います。
マッサージ前には、ずっと赤ちゃんと一緒にいると、、、不安に思うことや自分が嫌になることなど具体的に話されていました。そして、マッサージを終えて、「どうでした?」と聞くと、最初に出た言葉が「優しいきもちになれました。」でした。とても穏やかな表情で。
乳幼児期の脳は不連続な発達。2歳になるまでに10回くらいはやってくる「むずがる時期」では何しても落ち着かずに子供にカーッとなっては自己嫌悪。脳の発達には避けては通れないことと分かっていても赤ちゃんと2人きりで向き合うのに限界。だからこそ支えてあげる人はとっても大切。私たち触育指導師がその一人でありたいと思います。
次回は、ますますパワーアップの赤ちゃん先生とマッサージ。いっぱい楽しんで、赤ちゃん先生のぐっすりな寝顔見ながら、お茶しましょうね♪