昨日に引き続き、年齢や発達段階に合わせてのインファントマッサージのお話です。
成長するにしたがって、マッサージされることに対する子供の反応も変わってきます。子供たちひとりひとりの成長のリズム・サイクルに合わせて。
3歳くらいになると子供は落ち着いてきて、再び静かなマッサージを楽しむようになります。自主性が身についたこの時期だからこそ、「赤ちゃん」に戻って親の関心を一身に集めるのがうれしいのでしょう。
成長する手足に合ったマッサージストロークをしてあげます。お洋服は着たままで、脚・足、おなか、背中をマッサージしながら物語を話したり、「今マッサージしているところはどこでしょう?」と、腕やふくらはぎなど身体の部位の名前を覚えられるようにしてみてもいいでしょう。
学齢期では、寝かせた状態で太ももやふくらはぎの筋肉をもむようにしてあげます。きままにあれこれおしゃべりしたり、音楽を流したり、物語を話したり。子供が話しやすいようにしてあげましょう。おしゃべりだけでもマッサージはいっそう楽しくなって、そのうち子供は「自分は特別なんだと感じて心を開いてきます。学齢期の子供は仰向けよりうつ伏せに寝るほうが気持ちよくマッサージを受けられるようです。
そこでおすすめなのが、MISP (マッサージ イン スクール プログラム) のマッサージ。
インファントマッサージが土台になっていて、子供を尊重する基本理念も同じ。
親子、きょうだい、子供同士がお互いにマッサージができます。
マッサージひとつひとつに名前がついていて、覚えるのも楽しいですよ。
「マッサージしてもいいですか?」で始まり「マッサージさせてくれてありがとう」で終わります。相手を尊重する気持ち、感謝する気持ち、思いやる気持ち、たくさんの心の引き出しが育っていきます。
インファントと同じで、必ず1対1の関係で、アイコンタクト・コミュニケーションをします。そして、お互いに聞こえる小さな声でお話します。
小さな声は心に思いを届けてくれます。
大きな声は耳をふさぎたくなります。また、聞きたくないことは大きな声を出して自分の耳に心に聴こえないようにします。
保育園・幼稚園、小学校に行く前やお風呂のあと、寝る前など、心を静め神経を鎮めて、自分だけを見てくれる、大切に思ってくれている、愛されている時間(10分、5分でも)をつくってあげてほしいと思います。
子供たちは、ママの優しいまなざし、言葉、そして、
何よりも「ママの手が大好きです!」
MISPは1回から、お教室できます。
保育園・幼稚園などの施設でも。たとえば、参観日の一コマにいかがですか?
触育の奥深さをお子さまと触れ合うことで、お子さまが教えてくれるでしょう。
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