3月4日 千葉県流山市で行われた「触育講演会」のレポートです。
講演会では、IAIMの組織の紹介、インファントマッサージの特徴、インファントマッサージで養える能力(実際のデータより)、触育の「触れる」「育む」「育てる」の言葉の意味、インファントマッサージの身体的効果・心理的効果、オキシトシンの作用、触覚、五感を満足させる極意など、盛りだくさんの素敵なお話。
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講演会を終えて、なぜ、IAIMのインファントマッサージが0歳未満の赤ちゃんのプログラムであるのかを改めて認識できました。
その中から一部ですが、レポートします。
「うちの子、人見知りです。」というお母様。
「親子の絆が強いほど、人見知りがあるんですよ。赤ちゃんは、1歳を過ぎて、人を認識してきちんとしたプロセスで人見知りを乗り越えていきます。」
[0歳からの教育 増補版ニューズウィーク日本版 2008 より]
子どもの15~20%が生まれつき内気で臆病といわれている。人見知りの赤ちゃんがどういう赤ちゃんになるかは親の育て方次第で大きく変わる。
子どもの社会性や感情、学習能力の出発点は、親との会話だ。
赤ちゃんが見つめたら、そっとほほ笑んであげよう。赤ちゃんもほほ笑みかえしてくれる。
赤ちゃんはいつもあなたに話しかけている。大切なのは、その声を聴く方法を身につけることだ。
と、あります。
ぜひインファントマッサージで実際の関わりを赤ちゃんと学んでほしいなと思いました。
乳幼児期、特に「絶対依存の時期である1歳までの母子関係」は、成人後まで影響を及ぼすことが、研究・報告されています。
「触育講演会」では、アメリカでの研究を使って、母子関係についてのお話がありました。
母子関係には、3つのタイプがあります。
「安定型」 母親が子どもの要求に反応するタイプ。
「アンビバレント型」 母親が子どもの要求になかなか反応しないタイプ。
「回避型」 母親が子どもの要求に拒否的に反応するタイプ。
それぞれが成長してからのアンケート調査より、
「安定型」
他人と親しくなるのはたやすく、他人に頼ったり頼られたりするのが好きだ。
「アンビバレント型」
他人は自分が望むほどには親しくしてくれない。人に溶け込みたいが逃げられてしまう。
「回避型」
他人と親しくするのが嫌い。他人を完全には信頼できないし、他人を頼ることなどできない。
と、回答していた。とあります。
「アンビバレント型」は、
いつ気分が変わるかも分からない親、いつ自分に優しくしてくれるかも分からない親、いつ自分を置いていくかもしれない親、という不安におびえて泣くことが多い。親の反応を信頼できず、周りをうかがってビクビク。安心して親から離れることができないでいる。
「回避型」は、
親から、冷たく拒否されている。言うことをきくように要求される関わりをされている。泣かない、おとなしい、手のかからない子。親と距離をとって、拒否される辛さを避けようとする。
この2つのタイプに対し、「安定型」は、
自分の要求に応えてくれることで、自分を受け入れてもらえた、尊重してもらえた信頼感、安心感が育まれる。親も、冷淡な関わりをしないため、お互いに優しい心、思いやりの心が育つ。
必要なときに親がそばにいて、すぐに応えてくれることはとても大事。
子どものなかに基本的信頼感は、親頼感とも言える。
乳幼児期の母子関係は、社会での人間関係を築いていくのにとても重要なのです。
「触育」・インファントマッサージは、育児のひとつのツールとして赤ちゃんとお母様の触れ合いをお手伝いいたします。
「百見は一触にしかず」です。
自分は愛されているのだと感じられるように愛情込めて触れてあげましょう♡
コミュニケーションを通じて、人の言葉を気持ちを信頼できる心を育みましょう。
- 2013.3.11
- 赤ちゃんの人見知りと母子関係
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