2013年8月4日 IAIM日本支部の同窓会と継続教育がありました。
全国のインストラクターの方々とお会いできて、インファントトークもたくさんできて、楽しい時間があっという間でした(^^)
継続教育では、イタリア支部のIAIM国際トレーナー ベネデッタ・コスタ先生
の特別講演がありました。
イタリアで最初のインストラクター。
小児理学療法士であり、前IAIM会長 です。
イタリアのこども病院のリハビリ部門 18年勤務され、特別な配慮が必要なお子さんや家族と共に様々な経験を積んでこられました。
日本のインストラクターは、約800名。
欧米では主流となっているインファントマッサージ。
イタリアのインストラクターは、約7000名。
遅くなりましたが、3時間の講演内容をまとめました。
講演は、「なぜ、インファントマッサージなのか?」から始まりました。
すべての赤ちゃんに分け隔てなく、インファントマッサージをしてあげなければならない。インファントマッサージはコミュニケーションであり、医療行為ではない。赤ちゃんが赤ちゃんとしてみてもらえる素晴らしい方法なのである。
様々な疾患(ムコ多糖症・自閉症・脳性麻痺・ジストニアなど)を抱えていても、それに注視せず、ひとりの人として全体を見ることが大切。
聞く、見る、話す、笑うなどができるのであるのだから。
インファントマッサージのコミュニケーションは、ひとりの人間との関係を築くことを助けてくれます。
次に、「いつ、インファントマッサージをお知らせするか?」です。
インファントマッサージは、生まれてすぐから行うことができるプログラムです。生まれてから1か月の脳の発達は速く、当教室でも1か月健診を終えてすぐから始める赤ちゃんもいます。
しかし、スペシャルニーズの赤ちゃんは、早すぎるとリスクを伴うことがあります。それは、親が心の痛みを伴っている状況であるときです。心の痛みが大きいとインファントマッサージなどの新しい情報を受け入れることが困難です。
親の気持ち、感情がとても大事なのです。罪悪感、良心の呵責、悲しみ、ショック、拒否、何かの間違いでは?などの心の痛みのある親御さんには、その感情を表現してもらうことに寄り添う時間が必要です。
親と子の準備ができたときに、関わっているインストラクターは担当専門医などの医療チームで判断し、インファントマッサージを始めます。
生まれて間もなくから、生後8か月になってから、いろいろなケースがあるそうです。
事例:ダウン症児のママは、出産後に涙を流しました。しかし、48時間後から、足のマッサージストロークを始めました。ボンディング(絆形成)・愛着形成がはじまりました。
インファントマッサージをいつ知らせるのがよいかは、今なのか、待つべきか、よく考えることが重要です!
このあと、
「どのようにして教えるのか、どのようにインファントマッサージを応用するのか」を、キーワードをあげながら講演が進んでいきました。
続きは(後編)をご覧ください。
9月教室の予約について: 2013.9.1 のブログをご覧ください。
- 2013.9.2
- スペシャルニーズとインファントマッサージ(前編)
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